今年の花色

ビニールハウスの中なので例年ならとっくに咲き終っているはずのラベンダー・早咲き3号がようやく7分咲きと言った所まで開花した。その上、普段よりもいまいち色もパッとしない感じだ。花穂の長さも物足りない。

ラベンダー 早咲3号

ビニールハウス内という比較的安定した環境でも、毎年ラベンダーの花色には微妙な違いがでる。もちろん、その年の気温や日照などにも左右されるし、案外、見た時間やその時の心境による影響も大きいように思う。

さて、毎年花色の違いを観察したところで何かに活用すると言うほど研究熱心ではない。実の所、この株も親木の一つなので別に咲かせる必要はないし、株のためを思えばさっさと摘み取るべきなのだろう。でもなぜか、毎年そこそこ咲かせてしまう。自分でも良く分からないけれどやっぱり花は見てみたいものなんだね。

住み心地良好

その存在に気がついて以来、目を細くして見つめているヒラタアブ。圃場を一回りするといたる所で目にするのだが、それでもいくつかお気に入りの花があるようだ。

コンパニオンプランツの本などには、ディルフェンネルがこれらハナアブの仲間を誘引すると出ている。でも、この圃場では、ヤロウの花が好きなようで、いつ通っても一匹や二匹見つかる。

ヒラタアブ

一方で幼虫の方は、しっかりとエサがある所で育っていて、アブラムシなどめったにいないヤロウでは見つからない。こんな小さな昆虫なのに、幼い頃に食べたものを覚えていてアブラムシが多い植物に産卵するのだろうか。それとも幼虫はあの小さな体でアブラムシを探してえっちらおっちら歩き回るのだろうか。いずれにしても不思議である。

ただ、この圃場の周なら、花も何百種類あるし、無農薬で健康に育った(?)
アブラムシも多いことだからさぞ住みやすいことであろう。

自粛

松江近郊でいくつかのお庭を手がけさせてもらっているが、徹底的に管理できる庭ばかりだと言うわけではない。コストの関係もあって、あまり手がかからないように作っていく庭もある。

雑草が生えにくいよう、生えてもとりやすいような土作りやグラウンドカバーの選定も大事だし、植える植物の方もあまり手がかからないものを選ぶ必要がある。かといって目を楽しませる要素も必要だ。

この辺りではローズマリーは育ちやすいしトラブルフリー、花の少ない時期に開花するので良く使っていた。ただ、我ながら少々ワンパターンにも思えるようになってきたのでこの頃は自粛気味。次に良く使ったのが宿根ネメシア。花もちょっと香るし、ほったらかしにしてもいつでも咲いている。少し手を入れれば言うこと無い。また、これも別にハーブではないのだが、エリゲロンも重宝している。

エリゲロン・プロフュージョン

何と言ったって頑丈だし、花色が変わるので見栄えがする。これも年中咲いているので花殻があっても開花中の花で気にならない。少し広めの場所でもこれを植えておけばかなり手間が省ける。市内のイングリッシュガーデンでも上手に使われていた。ただ、これも近年、この辺りでもよく見かけるようになったのでワンパターンと言われぬうちに手控えなくてはと思っている。

そのためには次の候補を見つけるのが先だけど。

Tidy

カーネーションの仲間はたくさんあるが、ハーブではクローブピンクが良く知られている。クローブ(丁字)に似た香りを含むのでこの名で呼ばれている。実際には種子で育てると香りの強さや花色にばらつきがあるのでがっかりすることもあるけれど。

ただ、丈夫であまりトラブルがないのは嬉しい。唯一難点は、野性味が強いので育てかたによっては枝がぐんぐん伸びてしまい、収拾がつかなくなることだ。そんなふうになった株は花茎も倒れがちで見た目もあまりよろしくない。

市内幼稚園で咲くインチメリー。おままごととかにもどんどん使って欲しい。
市内幼稚園で咲くインチメリー。遊びの中でもどんどん使って欲しい。

それに対して、同じ仲間で良く似ているのに、インチメリーカーネーションはきちんとしていて行儀が良い。枝も極端に伸びることが無いので倒れにくいし。花付きも良好だ。野性的なクローブピンクに比べると躾された園芸品種と言う感じが伝わってくる。

どちらが好きかは好みの問題だけどね。

3つまで

今年はゼラニウムの開花もずいぶん遅れた。ビニールハウスの親株は観賞用ではないので花が咲くとさっさと剪定してしまう。次の新芽を伸ばして差し芽に備えるためである。

鮮やかな色が目にまぶしいミセステイラーゼラニウム
鮮やかな色が目にまぶしいミセステイラーゼラニウム

ゼラニウムの花の剪定はあまり深く考えずに、伸びた花茎ごとパチパチ切っていけば良い。なので自分が忙しい時は手の空いていそうな他のスタッフに頼むことも多い。

「ゼラニウムの親木、花を剪定しといてね。ついでにその奥のほう、水が切れかけてたからちょっと見といて。そうそう、腐葉土が無くなりそうなら注文しといて。それから・・・」
と言いかけたところ、
「3つまでだで!!」
と拒絶されてしまった。

私も含めて、スタッフは皆、このところ物忘れが激しくなりつつある。口頭で伝えても覚えておける数には限界がある。だから頼みごとがそれ以上になると、メッセージボードに記入しておくようにしている。

といっても、大抵、3つ目は忘れられてしまうんだよなぁ