苦労も実る

お庭の手入れに伺ったお客様から、カボスが実ったので収穫して欲しいとの御希望を頂いた。脚立に登ってようやく届くような高さ、念のために脚立を積んできておいて良かった。

このカボス、我々がお庭の手入れを始めた頃にはすでにあったので、少なくとも5~6年以上前から植わっているようだが、ずっと収穫がなかった。あまりに寂しいので、数年前から施肥や剪定に力を入れてきた(アゲハの幼虫とも相当格闘した)。昨年はそれでも5つほど実っただろうか。

今年も花は咲いたものの、それほどたくさん咲いたようには思えなかったのでそれほど期待はしていなかった。ところが、実際に収穫してみると40個以上。お客様も喜んでいただいたが、苦労が実った我々もまた嬉しかった。

kabosu1109131
御褒美?として、収穫の半分近くを頂いた。スタッフで山分けである。休憩でお茶をいただいた時に、先日スーパーで1個158円で売っていたと聞いた。嬉しさもまたひとしおである。

ギブ・アンド・テイク

ひとりのスタッフが、家でサクランボがなったと言って持ってきた。

そう言えば圃場のサクランボにも春先花が咲いていたから、それでもと思って見に行ったら、おやおや、小さな実がついているではないか。

スタッフの家のサクランボはかなりをヒヨドリに食べてしまわれたと言う。ここのサクラにはあまりヒヨドリが来ているのを見たことが無い。花の数がそもそもわずかだったのでこれだけでも実がつけば嬉しいものである。

サクランボ

お味の方はまあ、酸っぱさがあるけれどサクランボであった。今まで放置ばかりしていたので、これから少し手入れしてみることにしよう。実のサイズも味も良くなるかも・・・。現金なものである。いやいや、何事もギブ・アンド・テイクなのだよ。サクランボ君。

さて、仕事からの帰り道、ふと道路脇の庭に、それはもう鈴なりのサクランボの木が植わっている家を見つけた。いままで、ちょっぴり嬉しかった気持ちが急にしぼんでしまったような気がした。

ささやかなお花見

世間では花見も自粛モードだという。とはいえ、飲めや歌えのお花見は学生時代以来御無沙汰だし、そもそも例年花見に行く時間が取れない。今年もこのままお花見シーズンが静かに過ぎていくのだろう。

今朝ふと畑の方に行って見ると、もう何年も前に畑の脇に植えた暖地性のサクランボが花をつけていた。もともと、十年以上前に知人から鉢植えでいただいて、しばらく鉢植えで育てていたが、その間も花が咲かなかった。地植えにしたらどんどん大きくなってきたので、今年こそ、今年こそと期待しながらも全く咲く気配を見せなかった。

品種は不明
品種は不明

暖地性とは言え、もっと涼しくないと花も咲かないのかも。と半ば諦めていた所であった。もしかするとこの冬の強い寒さのためか、咋秋あまり毛虫の食害がなかったからなのか。

ようやく花が咲いたといっても、木の全体で20輪あるかどうか。サクランボを期待するのは時期尚早だが、せめて来年も同じように花を見ることができればと思わせるのは今の我々が置かれた状況のせいかも知れない。

早朝出勤

毎日暑い日が続く。日中、長時間の園芸作業は効率も悪いので、梅雨が明けてからは早朝出勤の日も多い。

一仕事終えて6時半、ラジオ体操を行なう。スタッフにも早朝出勤しているのがいるので「おーい、ラジオ体操が始まるよー」と声をかける。

圃場の前のネムノキの下がお気に入りの場所である。日差しも遮られ、風が心地よい。

ネムノキと月
体を後ろへ思いっきり反らして空を見上げると、月が名残惜しそうに浮かんでいた。

今年のお花見

松江でもあちこちで桜の花が目につくようになった。例年、桜の季節はそれなりに忙しく、お花見に行くほどの余裕はない。昨年も、庭仕事に行った時、お昼休みに公園で見た桜が結局唯一の花見だった。

それでも今年は遠方から友人が来たこともあり、木次町の土手へお花見に行く事となった。

ところが、今日は寒かった。時折パラパラと冷たい雨が降る。桜並木についた時には時折日も射したが、風が強く、桜を見上げると顔が痛い。つい、うつむいて肩をすくめてしまう。訪れる人もまばら。平日と言うこともあって宴会の一組さえいなかった。

桜
桜並木を写す気にもなれなかったぐらいである。とりあえず並木を一往復してお花見をしたことにした。

かえって去年のお花見の方が満喫できたような・・・