次の方にお譲りください

ロケット(ルッコラ)の莢が付きだし、ようやく熟したので刈り取りをした。早く片付けて、次の作物に向けた準備をしたかったので、ここまで待つのは結構じれったかった。

ロケット(ルッコラ)の莢

そのうえ収穫しようにも雨模様の日が続き、乾くのを待たざるを得なかった。また、莢に黴が生えたようになっていて中の種子の状態が心配だった。幸い開けてみると種子に問題なく、充実しているようだ。

ロケット(ルッコラ)の種子

ところが、先行して熟した種子が落ちたのか、元あった畝にもう早速こぼれ種の芽が出ていた。よほど気に入ったのか、この場所を譲りたくないようだ。

ロケット(ルッコラ)のこぼれ種

たいてい、このあたりでは、ロケットは秋のお彼岸少し前ぐらいに蒔くと丁度よい。秋の終わりから冬〜春先まで長く楽しめ、害虫の被害も少ない。今からでは虫たちの格好の餌になることは間違いない。

ネットを張って防ぐことも考えられる。ただ、少し心配なのは連作障害である。ロケットの連作障害はあまり聞いたことが無いにせよ、できれば同じ場所は避けたい。心を鬼にして耕してしまうか・・・それとも研究のつもりでこのままにしておくか。悩むところである。

時既に遅し

ここ半月ほど育苗作業はもとより、お客様のお庭の仕事が重なり、パーソナルな野菜畑の手入れがおろそかになっていた。圃場のすぐ脇にあるのに、気になっていながらその余裕がないのだ。案の定、ルッコラ(ロケットサラダ)が満開状態。その上草も伸び放題。

半月以上収穫も何もしなければ当たり前ではある。こうなってしまうと、葉は一層苦くなり、収穫する気持ちになかなかなりにくい。ついつい、
「このまま咲かして種子採り用にしちゃおう」
となってしまうのである。

ルッコラ

特に今年は株の出来がよかったようで花も充実している。どちらかといえばぱっとしないルッコラの花だが、初夏の日差しの中で咲いているとそう悪くないという気もしてくる。せっかくなので写真に収め、ホームページにも掲載しておいた。

実はトマトやナスビなど夏野菜のための準備もまったく出来ていない。少し暇ができたときにはと考えてはいるものの、これから更に忙しさはアップする予感。どうなることやら。

食べごろ

去年の秋に種子を蒔いたロケット(ルッコラ)。毎度のことながら始めは小さな間引き菜を恐る恐る引き抜いては食べていた。

冬を迎える頃から徐々にしっかりとした株になってきて、安心して食べられるようなサイズになっていった。ところが年明けからの雪でしばらく様子を見に行かなかった(鳥害・虫害予防のネットを外すのが面倒だったのだ)。

久々にネットをあけて見てびっくり。どの株も目一杯育っていた。中には花芽を付けかけているのもある。早く食べねば葉が硬くなってしまう。
ロケット
早速一部を収穫して帰ったが、思った通り大変歯ごたえのあるサラダになってしまった。火を通した方が良かった。次はパスタにでも使おう。

この通り、山陰では冬でもしっかり育ち、春先には花芽をつけてしまうことが多い。4月ごろロケットを求めて来店いただくお客様も多いが、時既に遅し、なのである(一応、かなり慣れていればその季節からでも何とか育てられる)。山陰の場合種まきは秋である。同じアブラナ科、大根の少し後ぐらいならほぼうまくゆく。