硬い蕾

まだ桜が咲いている。3月の終わりから4月の初めにかけて寒い日が続き開花も進まないようだ。ハーブたちの成長も例年より遅めの感じ。一気に成長して焦ることも無いし、病害虫の心配も少ないのでどちらかといえば嬉しい。

ビニールハウスの横では試験的に色々なハーブを育てている。ただ、この場所は夕方早くから日陰になることと割と北風が通りやすいのかイマイチ成長はよろしくない。

もう5年以上前に植えた月桂樹(ローレル)も生長が極めてゆっくりで、ようやく当時の1.5倍ぐらいのサイズになってきた。植えた当時1mぐらいだったと思う。でもそれ以来花が咲いたのを見たことが無い。

ところがこの春先、ようやく蕾らしきものが確認できて喜んだ。しかし、いつまでたっても大きくなる様子を見せなくてずいぶん心配した。実際に寒さで葉もそこそこ傷んでいるので蕾にも影響があったのかと思う。ここ松江では大体4月下旬に開花する。遅めに見積もって、ゴールデンウイーク終わりぐらいには咲きはじめてくれるのかも知れない。
月桂樹
月桂樹の葉というのはそれほどぱっとしない色合いである。シックだとか、落ち着きがあるといえばたしかにそうだ。形にしてもいかにも葉っぱですと言った感じ。あまり面白みを感じない。だが、花が咲くと、地味な葉がかえって引き立て役になるのだろう、明るい黄色の花がとても鮮やかに見える。

この株も鮮やかな花を楽しませてくれる、はず。

春眠暁を覚えず

休眠と言われるように植物にも体を休める時期がある。休眠から覚めるとようやく成長を再開する。冬に休眠する植物、夏に休眠する植物など種類は様々である。人間と同じようにやはり起きがけはシャンとしないのだろうか。
赤花カウスリップ
さて、休眠開けというわけではないが、この赤花のカウスリップ、いかにも眠そうだ。ようやく蕾が見えはじめ、花の色もはっきりとしてきた。だが、まだ花茎も伸びず、葉を枕にしてまだ夢の第三幕といった様子。春眠暁を覚えず。わが家の誰かさんとそっくりである。

もうしばらくすると伸びた花茎の上でしっかり花を楽しませてくれるだろう。

ニューフェイス

春。入学、進学、就職のシーズンである。まもなく、新一年生が大きなランドセルを背負って学校に向かう姿も見られることだろう。

ビニールハウスにも新顔が表れた。といっても招かざる顔である。順調に伸びていたキャットニップの葉に穴が開いていたのである。不思議に思い目を凝らして見て見ると小さなバッタであった。葉の色にそっくりで顔を近づけて見るまでわからなかった。この春孵化したのだろうか。

キャットニップ

小さいながらもどっしりと足を広げ、生意気そうに触角を動かしている。でもあまりに小さいので今日のところは見逃してやることにした。

キャットニップ

さて、このキャットニップ、栽培はそう難しくない。種子からでも簡単に育つ。ただ、どうも油断してしまうのか、最初の種子を蒔き終ると安心して次を作らず、いったん売り切れた後は品切の時期が長く続きやすい。今年はその反省もあり、挿し木用の親木を確保しようとしたのが上の株なのである。バッタに食べ尽くされなければ挿し木苗を出せるかも知れない。

スロースターター

花壇のゴールデンレモンバームが徐々に大きくなってきた。昨年の夏以来株が小さくなっていたので少し心配していた。この調子なら大丈夫だろう。今年も大きくなってくれそうだ。

ゴールデンレモンバーム

ただ、まだ本来の美しい葉色になっていない。写真で見るとただのレモンバームという感じだ。斑入りだからといって春一番の葉から奇麗に色づくわけではないようだ。苗の場合も、春先であっても最初はぱっとしない葉色である。それでもある時期からぐっと葉色がいい感じになってくる。エンジンがかかるのに時間がかかるのだろう。

以前、タイムの斑が消えるという話題を投稿したことがある。幸い、ゴールデンレモンバームは斑が無くなることは無い。安心して見ていられる。

残念ながら花はあまり鑑賞用としてお薦めできるという感じではない。そもそも、レモンバーム自体が花がそれほどぱっとしない。その上、ゴールデンレモンバームは暑さには少し弱いため、花の時期には葉も小さく、かさかさになりがちで余計に見栄えが悪くなるのだ。そもそも、花もやや咲きにくい。葉を楽しむ目的なら花は咲かせないにこしたことは無い。もっとしっとりした環境なら夏でも案外良いのかも知れないが・・・。

神名樋野

ビニールハウスの南西側には小高い山がある。出雲国風土記に神名樋野(かんなびぬ)と記される山である。現在は茶臼山と呼ばれている。

傍から見ると雑木や竹林などが散在するとりたてて特徴の無い山だ。ところがこの辺りは古墳を初めとして古代出雲の歴史が所々に埋まっている土地である。国庁跡、国分寺跡もすぐ側にあるのでこの山にも何かあるらしく、時々調査隊のような人々が登っていくのをみかける。

我々にとっても貴重なビニールハウスの水源を供給してくれるほか、夏の西日、台風の強烈な風からハーブたちを守る防御壁の役割も果たす有難い山である。
山桜
いま、茶臼山も所々に淡いピンク色が見られるようになってきた。普段は他の樹木と見分けがつかず、気づくことのない山桜だろう。まだ見える範囲では一つだけだが、山腹の所々に桜色がちりばめられるようになると春本番である。