活用できないハーブ

圃場の畑部分を侵略する雑草は数えきれないほどある。だが、誰かに見てもらうガーデンではないので、育てているハーブなどに影響がない程度に最低限の除草だけ行なっている。それでも最初は張りきって美しい畑を目指していたのだが、あまりに徒労感を味わいすぎた結果、いまのスタンスに落ち着いた。

夏前から少しずつ勢力を増してくるのがゲンノショウコである。我が国の薬用植物の代表の一つと言っても良いのだが、小さいながら勢いが良い。油断しているうちに一気に茎を伸ばして勢力範囲を広げる。

ゲンノショウコ

花が咲く頃には少しかわいげもあるし、セイタカアワダチソウやスギナのようなしつこさがないので、ついつい大目に見てしまいがちだ。ハーブの仲間であり、薬効が高いことも除草の手から逃れるポイントになっているようだ。

手元にこれほど豊富にあるもの、本来なら上手に活用するべきであろう。雑草扱いしかできていないのが悔しいやら恥ずかしいやらである。

実際、ゲンノショウコを探していると言うお客様も結構いらっしゃるのである。どうぞ、圃場においでください。無料で取り放題ですから。