ダイヤーズハーブ

ハーブの用途は様々あるが、一つの大きなカテゴリに染色がある。食用にしたり、ハーブティーにするのに比べある程度のノウハウと器材も必要なため、初心者にはやや敷居が高い。そういう自分も染色についてはほとんど素人同然である。

ダイヤーズグリーンウィード

圃場の横で今年もダイヤーズグリーンウイードが咲き出した。名前の通り、染色用のハーブである。マメ科で成長が速く、病害虫も少ない。どこでも良く育つ。この株、実は昨年の秋、畑の構成を変えるため掘り上げて移動させた。マメ科のものは移植を嫌うものもあり、大株だったので少し心配したが、移植されたことも気づいていないかのような成長ぶりを見せた。

大きく育ち、花も良く咲くので黄色が好きなひとや、大きな庭、そしてもちろん染色をする方にはおすすめだろう。残念ながらここではその実力を発揮できずにいて少々可愛そうである。

ところで、かつて、染織家の方からハーブや野草で染めた毛糸で編み上げた見事なマフラーをいただいたことがある。何色もの色が使ってあるのに目に優しく、見ているだけで楽しくなる作品だった。私のようなものが普段おいそれと首に巻けるようなものではない。いつかこのマフラーを巻いて颯爽とでかける日のために大事にとってある。そんな余裕が出来る頃には染色にも足を踏み入れることができるかも知れない。染色用ハーブにもそれまで待っていてもらわねば。