共成長

春は急ぎ足で」で、写真を写していたティートゥリー。春になっても真っ白のままで、ついにパラパラと葉を落としてしまった。その後、5月になってもまったく静まり返っていて、隣の畝の作業の邪魔になるので、腕ほどの太さの幹を残してバッサリ切ってしまった。

ティートゥリー

それでもとは思って、一応処分せずに残していたのだが、株元近くに新しいティートゥリーの苗を次の世代として定植をした。

ティートゥリー
新しいティートゥリーの苗

ところがしばらくした5月の終わり頃、気がつくと太い幹にグリーンが見えるではないか。最初は他の植物の葉でも引っかかっているのかと思った。

ティートゥリー
5月27日

でも、よくよく見れば明らかにティートゥリーの葉である。株元に植えられた新世代に刺激されたのだろうか。

共成長(ともせいちょう)という言葉がある。種子から発芽した小さい芽生えは、周りに一緒に発芽した仲間がいると、競うように、また、助け合いながら成長する。一本だけで成長するよりも効率が良いようだ。

ティートゥリー
6月2日。少し大きくなった

しかし、これほど大きく育った株が影響を受けるものだろうか。偶然だと思うが、新しい株に取って代わられ、自分は抜かれてしまうかもという危機感か、それともこの過酷な環境で一人寒さに耐えるのは嫌でも、仲間がいるなら・・・とがんばる気になったのか、それは知らない。

ティートゥリー
6月10日

毎日気になって見るようにしていると、ゆっくりではあるが確実に成長している。こうなると、株元の新しい苗よりも気になってくるのが不思議だ。

本当は、幹の他の部分からもどんどん新しい芽が出て欲しいのだが、一向にその気配はない。株元あたりから新芽が出てきそうなものなのだが。

ティートゥリー
6月17日。すでに葉の量では株元の新入りを超えた

さて、これから夏を越えて秋になるまで、どれぐらいまで成長するか楽しみだ。

しかし、両方育ってしまうと、あまりに近すぎてどちらかを動かさなくてはならなくなりそうだ。何れにしてもちょっと面倒なことになるだろう。