こんな場所にはこのハーブ-マートル

美しい葉を持つ常緑のハーブで甘い葉の香り、可愛らしい白花など魅力が多いマートルだが、コンディション良く育てるにはやや場所を選ぶ必要がある。

特に気を付けたいのが強い北風。このごろ冬もあまり気温が下がらない松江市でも北風がまともに当る場所では葉が茶色になってしまう。

幸い、植物自体がダウンすることは無いし、春先には新芽も芽吹くのでそれほど心配することは無いが、見た目に痛々しい。

マートル
このお宅では南向きのたっぷり日が当たる前庭にマートルを地植え。北風は家で完全にシャットアウトしているので2メートルを優に越し、葉の傷みも少ない。花の時はそれは見事で、株元には実生の小さな株がたくさん出てくる。

寒冷地では鉢植えで楽しむのもまたよい。一つ気を付けたいのが、極端に水を切らすとダメージが大きいこと。容器は大きな物に植え、一気に水が切れることを防ぎたい。

こんな場所にはこのハーブ-メキシカンブッシュセイジ

アメジストセイジ、レウカンサセイジ、ビロウドランなど、色々な名前で呼ばれるメキシカンブッシュセイジ。秋の花壇の定番レギュラーでもある。

メキシカンブッシュセイジ
日当りさえ良ければ、それほど場所を選ばないが、花の時期には胸の高さぐらいまで伸びてくる。このお庭ではエゴノキを背に南向きに植えてあるので、葉が少なくて寂しいエゴノキの株元をうまくカバーしている。夏でやや葉が傷み気味のエゴノキから目をそらすのにも一役買っている。一方で、冬は地上部がほぼ無くなってしまうので、気になるのなら冬の対策も考えておくべきだろう。(葉色が美しい植物等や、小さめの花ものを周りに植えるなどして目をひかせたい。)

ただ、初夏以降は株幅も広がるので、下になる芝はやや徒長気味にならざるを得ない。地面に寝てしまうような枝はむしろ剪定してしまうほうが良い。そのためにも極度の過湿は控えたいところだ。また、株は年々広がっていく。冬初めの剪定時か、春先に周囲から整理したり、数年ごとに掘り上げて植え替えをしてやると株の勢いのためにも良いだろう。