盆前のイライラ

今年も無事お盆を迎えられて安堵している。毎年、お盆の前はスケジュールがハードだ。圃場のほうはそれほどではないにしても、お客様のお庭のメンテナンスに追われる。あらかじめ余裕を持ってスケジュールを組んでいても突然の悪天候や予期しない用事等でスケジュール通り進むことは滅多に無い。今年はそれでもまだ良いほうだったかもしれない。

梅雨明け以来降水量が少なかったこともあり、比較的雑草の伸びも少なかったように思う。それでも、少し日陰等、水分のあるところでは雑草もしっかり伸びてくる。

昨年から手入れを始めたあるお庭で、一つの雑草に少し頭を悩ませている。花壇の横の少し急な法面で、種々の雑草に加えてカラムシが幅を利かせているのだ。見た目はごくおとなしそうな感じではあるが、結構しっかりとした根を張っている。無理矢理引き抜くこともできるのだが、そこは法面。根と一緒にボロボロボロボロ土が崩れてしまう。今のところは目立って困る状況ではないので鎌などで時々刈りそろえるにとどめている。今後土が崩れないよう、代替になる植物を選んで徐々に移行していくつもりである。


さて、このカラムシ、もともと繊維をとるための植物である。とはいえ、ものすごく丈夫かというと植物自体はそれほどでもなく、簡単にちぎることができる。ただ、その後が問題で、軍手等はめていようものなら葉が引っ付いて大変なことになる。葉が柔らかいのがかえって取りづらいし、少々洗っても取れないのだ。

カラムシ
小千谷縮の原料だったりする

調べてみるとあのネトルと同じイラクサ科。チクチクしないだけましだが、イライラはしっかりさせてくれるのだ。