頼もしいヤツ

冬はビニールハウスの施設のメンテナンスを行なうことが多い。棚を作ったり、拡張したり、補強したり。今年は特に雪で破損したビニールハウスの修理に手間がかかっている。

この頃のパイプハウスは、接続するための金具などが充実しているので、金槌やドライバーぐらいあればそこそこ作ることもできるが、パイプを切ったりするにはさすがに専門の道具が必要になる。今まではサンダー(ディスクグラインダ)と呼ばれる電動の切断機を使っていた。パイプを切るだけでなく、刃を替えることによってレンガも切れるし、サビ落としなんかにも使える。ただ、これは火花が凄いし、強力な回転力があるので危険性も高い。音もものすごいので使うと自然に緊張感も高まる。

パイプ切断用に以前から少し気になっていたツールがあった。配管作業をしている友人が以前持っていたパイプカッターである。パイプに当ててくるくると回すと鉄パイプもポキンと折れるのだ。初めて見た時は、ちょっとびっくりした。こんなに簡単に切断できるとは。

それでも今まではサンダーがあるのでわざわざ購入するまでにはいたらなかった。

パイプカッター

ところが今回、相当数パイプを切る必要が出てきたので購入に踏みきった。パイプに当てて手元の握りを締めながらクルクルと回転させる。厚めのパイプでもものの10回転ほどで切断できる。静かだし、危なくないし、電源コードも引きずらないので非常に楽に作業が進む。心配だったのは鉄のパイプを切断して、さて、何本ぐらいまで切れるのかと言うことだった。でも、今の所無駄な心配であった。200本ぐらい切っても特に問題はないようだ。はじめからついている替え刃も今の所出番がない。

普通の園芸には用がないツールだが、鉄の他にステンレスや銅、真鍮、アルミ、塩ビパイプなども切断できるようなのでDIYが好きなひとにはちょっとおすすめしたい。パイプを切るとどうしても斜めになってしまうと言う悩みも解消される。ホームセンターで購入。2680円ナリ。