初雪とストーブと焼き芋と

今日、松江は初雪となった。先日、大山が初冠雪していたので、そろそろかなと思っていたところだ。

もちろん積もるようなことはなく、一時的にみぞれとなったり、さらさらとした雪が舞う程度だった。

風もつめたいが、先日から稼働し始めた薪ストーブがとても助かる。今年は数年ぶりに本体を新調。数千円の出費で済んだが、ペランペランの薄い鉄板なので、湿気が多いこの場所では耐熱塗装をして保護しても2年目の終わりぐらいには穴が開き始める。もうこれで4代目ぐらいだろうか。

薪ストーブを出すとお湯も楽に沸くし、ちょっとだけ楽しみも増える。今朝もアルミホイルで包んだサツマイモを投げ入れて40分放置。あまいあまい焼き芋の出来上がり。

普段は自分から手を出す方ではない焼き芋だが(この頃結構高いしね)、寒い時期は体も欲するのだろう。焼きたてということもあってとても美味しい。サツマイモ(出雲の西浜いも)を育てたのが、友人の息子さんということもまたおいしさをアップしてくれる。

やはり火の温かさは格別なので今日は普段のビニールハウスから、薪ストーブが設置してある小さな休憩用ハウスへ移動して挿し木作業を行なった。細かい作業も難なくできてありがたい。

今日は一人での作業だったが、ストーブと一緒ならば寒い1日も気持ちよく過ごせる。

明日からまた天気は回復するというが、今度スタッフが大勢揃う寒い日にはまた皆で焼き芋を楽しみたいものだ。

アシナガバチ不動産

気温が高い日が続く。今日も24度まで上がった。11月なのに・・・・。

昨夜など、外から虫の声が聞こえてきて9月半ばかと思わせるぐらいだった。明日は27度という予想も出ている。どうなるのだろう。

一番下にあるビニールハウスの奥では先日からアシナガバチが乱舞している。当初は巣があるのかと警戒したのだが、よくよく観察してみるとどうやら違う感じだ。

巣がある場合は巣がある付近から出たり入ったりするのが普通だ。ところが、あちらからもこちらからもハチが飛び交う感じ。

以前も同じようなことがあったのを思い出した。他のスズメバチなどに襲撃を受けた巣が崩壊、行き場を失ったアシナガバチが似たような行動をしていた。

もちろん、巣を探したりするようなバカな行動はしないのが吉。夕方になって気温が下がるとおとなしくなってくるので、様子を見ることにした。

さて、今朝、7時前のこと。この場所に積んである袋を整理しようと持ち上げたらゴソゴソと動く集団がいた。アシナガバチだ。

やはり以前と同じく、元々の巣がなくなったハチたちが集まっているのだろう。前回もこの状態のまま冬を過ごして春を迎えていた。

さて、この場所は冬に向けて色々と片付ける必要がある。どこかに移動してもらいたいのはやまやま。

芋虫をハンティングするアシナガバチ(5月)
芋虫をハンティングするアシナガバチ(5月)

でも、今年も相当芋虫や毛虫をとってくれていたはずである。来年も仲良く付き合っていきたいから、どこかいい越冬場所を斡旋したいものだ。

アシナガバチ不動産でもあれば相談しに行ってあげるのに。

もう半分

先日から秋雨前線が停滞して曇りの日が続く。

気温は高いが日照が少ない。苗の徒長も著しい。ひょろひょろに上に伸びてしまう。

ミントなどはいうまでもなく、普段は成長がゆっくりのローズマリーやラベンダーさえ柔らかく伸びてしまう。

それをさらに助長しているのが、暑さ対策に取り付けてある寒冷紗。真夏には必須のこの寒冷紗、毎年この時期外すタイミングには悩む。

来週も34度なんていう冗談のような気温予想が出ているので早まって外すのもやや躊躇してしまう。

幸いこのハウスでは、水の消費量が多い種類は左側にまとめてあるので、とりあえずは右半分の乾燥に強い種類の上に取り付けてある寒冷紗だけ取り外すことにした。

ローズマリーやラベンダーには午後遅くを除いてはしっかりと日がさす。

今日は晴れ間も見えたので、半分だけ遮光された状態。取り付け取り外しは面倒だが、寒冷紗も分割しておくことでこういうことも可能になる。

落語ではないが、まず半分、後でもう半分のほうがメリットが多いようだ。

もう半分の取り外しは、さて、いつになるだろう。

強烈な雨と蒸し暑さの1日

後で知ったことだが、今朝、このあたりでは大雨洪水警報が出たようだ。

確かに、7時半過ぎからものすごく雨足が強まって、圃場の轍も川と化した。

川になる轍
轍が川になる

一応ビニールハウスは周囲よりも少し高いところに建っているので、水捌けは悪くない。

それなのに中の通路中程まで水が溢れるというのは、相当の雨量だ。

水の氾濫
ビニールハウス内部まで水が入ってくるのは稀

ここまで水が来たとき、いままでの経験では線状降水帯などで雨が降り続き、相当の被害がでたこともあった。少しだけ「危ないかも」という予感がした。

水路の水
用水路も氾濫一歩手前

圃場の脇の用水路もあふれる一歩手前。

ところが、その雨も急に小降りになり、10時前にはパラパラと降る小雨程度になった。昔の夏の夕立が強烈になった感じだ。

その代わり、猛烈な蒸し暑さが残った。気温は30度を下回っているのに肌がじっとり、不快だ。でも、一番不快に思っているのは蒸れを嫌う種類のハーブだろう。強烈な雨で泥が株元に押し寄せていないか、やや心配である。

雪の下から顔を出す

先月の大雪、1月25日の写真。おそらくこの冬で1番の積雪の時だろう。右側にハーブの親木たちがたくさん埋もれている。

これが今日の様子。ようやくほぼ全ての株が雪の下から顔を出した。念の為、それぞれの株を確認するが、やはりそれなりに被害は大きい。

ビニールハウスから滑り落ちた雪があるぶん、まだ一部、雪の下敷きになって横倒しになった枝もある。

今年もローズマリーはずいぶん枝折れ、裂けの被害にあった。毎年秋には、雪に備えて強く剪定してしまおうと思ってはいるのだが、「まだ冬の間に挿木に使うかも・・・」という中途半端な欲があって残してしまった株がこういう被害にあう。

この株は、確か去年か一昨年もそうとう裂けてしまった。えだを長く伸ばしていると雪で裂けてしまうということがわかったのだからきちんと剪定すれば良いだけなのに。教訓が生かされていないことをただ反省するばかり。

おそらく大丈夫だと思われるが、ホワイトセイジもずいぶん押し潰されてしまった。

ラベンダーも今回ところどころが折れてしまった。

今年被害を免れたのは、マートルの大株。今年ぐらいの大雪だと相当の枝折れが起こる。たまたま、秋にガーデナーのKさんに試しに剪定をお願いしたところ、太い枝だけを残して球状に刈り込んでくれた。「どうなるか・・・」と彼女も不安そうだったが、細い枝が透かれたおかげか、その間を雪が積もって行ったのだろう、全く被害なし。今年の秋もお願いせねばならない。

こうして、雪の下から顔を出してくれるハーブたちには毎回ドキドキさせられる。

ヒヤヒヤのこの季節なのだが、雪の下から顔を出してくれると嬉しいものもある。

昨日、ビニールハウスのご近所さんからいただいた蕗の薹。今年は出てくるのがちょっと早く、ずいぶん大きめだとか。早速、大量の蕗の薹味噌を作った。

これでしばらくは、日本酒を楽しむのには事欠かなさそうだ。