こんな場所にはこのハーブ-アジュガ・バーガンディグロウ

グラウンドカバープランツとしてよく用いられる原種のアジュガ(アユガ。また、ジュウニヒトエと呼ばれることも多い・・・正確には違うが)は、丈夫で、日陰から相当の日向まで耐えてくれるし、春にはブルーの花が楽しめる。ただ、葉色が濃すぎてやや重たい印象を与えるのも否めない。

そんなアジュガの中でも葉色がカラフルな種類がいくつかあり、このアジュガ・バーガンディグロウもその一つだ。
原種に比べると、極端な強光線や乾燥にはやや弱いし、広がりもゆっくりだ。しかし、葉色は年中楽しめるし、春のブルー花も葉色に映えて軽やかな印象を与える。

アジュガ・バーガンディグロウ
このお庭では、南側〜西側のフェンスとそれに絡ませたバラ、東の建物のために直射日光は入りづらい。なので、ローズマリーやラベンダーなどは徒長してしまうのだが、プルモナリアなどの日陰向き植物の仲間とともにアジュガ・バーガンディグロウは元気にしている。葉の間から漏れてくる光ぐらいがちょうど良いのだろう。

自分でも徐々には広がっていくが、毎年冬か春先に株分けをしてやることでずいぶん広がった。背丈も低いので、縁取りのようにするとお勧めである。

朝のディテクティブ

病害虫も、その原因や正体が分からないときは何かと不安である。特に園芸を始めた頃は毎回新しいトラブルとの遭遇でどきどきしっぱなしだった。それでも一つ一つ経験値を上げていくことでいつのまにか少々のトラブルには動じないようになってくる。

アジュガ・バーガンディグロウ

今朝も苗を見ているとアジュガ・バーガンディグロウの葉が半分、かじられたようになくなっていた。時期的にはナメクジや、そろそろバッタの被害も考えられるが、ナメクジなら跡が残っているだろうし、バッタも相当大きいサイズでないとこんなに奇麗に食べない。今見かけるのはまだ小さいバッタなので葉の表面に所々穴が開くぐらいだろう。

ヨトウムシ

さては・・・と株元を見てみると、いたいた。ヨトウムシである。カラフルなサラダを腹いっぱい食べてお休みのところ申し訳ないが、退場していただく。アジュガ(アユガ)も普通のreptansは濃いブロンズパープルのうえにごわごわしてあまり美味しそうに思えないが、バーガンディグロウはヨトウムシでなくたってサラダにして食べたくなるぐらいだ。

こっちは普通のアジュガ(アユガ)レプタンス
こっちは普通のアジュガ(アユガ)レプタンス

実際に葉を食べている姿はあまり見かけない。たいてい目にするのは食後、腹いっぱいになって株元で横になっている姿である。なおさら小憎らしい。

お客様と話をしていると相当憎んでおられる人もいるようだ。よほど悔しい思いをなされたのだろう。幸い、この圃場ではあまり被害が大きくならず、特に対策はしていない。食い残しの葉を見つけると株元を探す程度である。