涼しさのおかげ

ここ2,3年、夏の暑さで今までに無いダメージを受けるハーブたちがお客様の庭で目立ってきた。

今日訪れたお庭も、ダブルフラワーカモミールが広がるすてきなお庭なのだが、今年夏の終わりはひどかった。どうやら単に暑さだけでなく、蒸れのためもあったのだろうと思われるが、葉が茶色になって落ちてしまい、茎だけが無惨に残っていた。

ああ、これでダウンかとある程度覚悟していたところ、久しぶりに来てみると思ったより順調に回復。夏前の状態に戻っていた。どうやらここしばらくの安定した秋の気候によるようだ。

ダブルフラワーカモミール

少なくとも、現時点で良いコンディションなので、冬から春は安心してみていられそうだ。毎年ダウンするようでは代替品も考えなければならないところ。胸を撫で下ろしている。

イメージの善し悪し

コガネムシの幼虫には毎年のように苦い思いをさせられている。親木のラベンダーの根が食害されてダウンしてしまうことはしょっちゅうだし、お客様の庭のローマンカモミールが一区画あっという間にダウンしてしまったこともあった。店先で広がりかけていたカーペットグラスも昨年、相当かじられてしまい、さすがのカーペットグラスも一時瀕死の状態になってしまった。

なので、「コガネムシ」と聞くと悪いイメージが思い浮かんでしまう。けれど「カナブン」という名前には子供の頃の夏が思い出され、なんとなくほのぼのとした気分になってくる。憧れのカブトムシを探して歩いた雑木林。カブトムシはいつも見つからず、枝にしがみついているのはいつもカナブンだった。それでも、「カナブンがいるなら、きっとこの木にはカブトムシもやって来る」と、毎回胸をわくわくさせて向かったものだ。いつも空振りだったけど。

カナブン

このカナブンは、圃場の横のギンヨウボダイジュにしがみついていた。樹液を探してやって来たのだろうか。でも、スズメバチと間違えるような大きな羽音でびっくりさせたり、ハーブの株元に産卵するのは勘弁願いたい。

カモミールと自己嫌悪

「即実行」できる人がうらやましい。仕事の面でもつい後回しにしてしまう傾向が強いし、園芸でも、「今年も○○が植えられなかった」とか、「種子まきが間に合わなかった」なんてのは数え上げるときりがない。

やはり今年もローマンカモミールの剪定ができなかった。花芽はどんどん上がってくるのを横目に、つい他の作業を優先してきた結果、満開を迎えてしまった。

ローマンカモミール

この株は別に花を収穫するとか鑑賞する目的ではないので咲かせない方が都合が良い。花茎が立ち上がる頃はたいてい雨も良く降るので株元は蒸れがちになる。株元の葉はたいてい茶色くなってしまう。大雨でも降れば倒れて見栄えの悪いことこの上なしだ。

倒れてしまうと、今度は剪定自体が面倒に。そしてますます先延ばし・・・の悪循環だ。

花が付きはじめる前から、時々踏んでやるとか、立ち上がりはじめたら即刈り込めば形も良く、その後もこまめに剪定する意欲も湧いてくるのに、やはり今年も怠ってしまった。

そんなカモミールを見ながら自己嫌悪に陥るぐらいならさっさと刈ってしまえば良いのに、写真を撮ってこの日も次の仕事にとりかかってしまったのである。